畑中雄大の音楽家の為のブログ

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曲を作るならパソコンソフトは必需品?どの音楽ソフトを使えばいい?

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曲を作るならパソコンは必要か?

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結論から言うと、

 

必需品と言ってもよいです

 

きっと、スマホと同じように、使いながらいつの間にか「必需品」になるでしょう。

 

マンガ・小説などの物書きさんたち。

プロアマ問わず、

仕事道具がペンと紙だけって少数ではないでしょうか。

 

パソコンの中にある多くのツールで、自分の才能を広げたり、作業速度を上げたり、多くの人へ発信したり。

古き良きもありますが、常に“良き”と“悪しき”は隣り合っていると僕は思います。

“新しき良き”があるなら、頑固にならず取り入れたもん勝ちです。

 

その便利さは後述します。

 

今の物で満足している方や、個人で楽しむだけの方、音楽ジャンルが声明(仏教音楽)中心の方は音楽ソフトは不要かもしれません。


天台声明 青龍殿 百僧公演 金曼供フルバージョン

 

さて、パソコンの音楽ソフトは大きく

・ノーテーションソフト

・DAWソフト

に分けることができます。

 

ノーテーションソフトは、楽譜を作るためのソフト。

Finale」「Sibelius

が楽譜清浄ソフト界の2大巨塔です。

多くのノーテーションソフトがありますが、まあこの2本なら間違いないです。

ポケモン同様に、次々新しいものがリリースされ、新しいものは5~8万円と高めですが、およそ半額になるアカデミック版というものがどちらもあります。

学生・教育関係者は割引きで買うことができ、僕も助かりました♪

 

無料のソフトもあり、僕の周りでも評判なものは「MuseScore」と「スコアメーカー」。

「無料だからいい加減でいいや」という開発者の考えは全くありません。問題なく楽譜が作れます。

 

因みに僕はFinaleユーザーです。

 

基本操作はすぐに覚えられますが、「この機能をこんな風に使えたか!」「こうすればもっと簡単に美しくできるぞ!」と、未だに発見があり、自分好みにカスタマイズできるソフトだと思います。

コンピュータなので、良いソフトと言ってもフリーズという大敵は存在しますので注意。

そして、旧バージョンで新バージョンのデータは開けません。

「フィナーレのデータ送りたいんだけど、バージョンいくつ?」って会話もございます。

 

 

長年フィナーレを使って感じた、

手書きではできなかった、このノーテーションソフトを使う5大メリットを紹介したいと思います。

 

①頭の中に音が鳴らなくても、再生機能で聴きながら作編曲できる。

実演奏の想定、音ミスチェック、そのフレーズが気に入るかの確認、曲を確認するのにオーケストラやバンド、ピアノを引っ張り出さなくてもよい。聴きながら曲のイメージができる。この機能のおかげか、楽譜の音符ミスはソフトを使う方が少ないです。Fineleは、楽譜に入力した強弱記号rit.やaccel.、スイングにも再生が対応する他、音源のクオリティにも、特に2011年版あたりから力を入れています。人間的演奏をしようとする《HumanPlayBack》ってものまであります(驚) 

 

②仕事先や演奏仲間に、メールで楽譜や音源データが送れる。

PDFデータ、MIDIデータ、WAVデータなどをメール添付やドロップボックスで他者に発信できます。

新曲の依頼者様で、「楽譜の音源もできればいただきたい」というのがほとんどです。CD-R(WAVデータは音楽用)に焼いたり、メール添付でお渡しできます。

 

③パート譜を写譜しなくてもよい。

バンドマン誰もが通る、“バンドピースのコピー&ハサミ&のり&白紙”。あれ、超無駄な作業だと思いません?写譜は「グレゴリオ聖歌と個人的趣味」に限ります。

 

④比較的読みやすい楽譜ができる。

楽譜清浄ソフトと言われているので。

 

⑤作編曲時間の短縮。

手書きでよくある「ぬあああ~!書き間違えた!もう1枚五線紙!!」。そんな数十分かけての[新規作成]が、パソコンの場合、[Ctrl+z]わずか0.5秒に短縮できます。ヴァイオリンとヴィオラがオクターブでユニゾンの時、[選択→ヴァイオリン→コピー→ヴィオラ→移調オクターブ↓]で一瞬。同じ伴奏の繰り返しも一瞬。

 

作曲している人だけではなく、音楽教室の先生でや、これからアレンジをやってみたい方、音楽の教職員なども、きっとノーテーションソフトは役立つと思います。

 

僕なんて、テストの作成にもFinale使ってます(笑)

 

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続いてDAWソフト

これは、楽譜ではなく音源を作るソフトです。

「Logic」「Cubase」「Studio One」「Pro tools」

などが代表的。僕はCubaseユーザーです。

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こんな画面です。

 

五線譜と別世界でしょ(笑)

 

「こんな工学部っぽい世界僕も無縁の世界かな…」と思っていたけど、趣味はゲーム。スーファミ・プレステの「RPGツクール」だって何十時間もプレイしていたぐらいですから。

いじって楽しんでいた間に使えるようになりました。

 

画面のインパクトほど難しくないです。楽譜が読めない人も、楽しみながら音楽が作れる時代を感じます。

 

 

最後に、ノーテーションソフトやDAWソフトは、音楽を仕事にする人はもちろん、趣味の方の能力や喜びを高めてくれるツールだと思います。

「素人なのに音楽ソフトなんて…」

 

いえ、音楽ソフトはプロだけのものではないですよ。

 

僕は小学校時代、音楽学校は目指さず、素人中の素人なのにいきなり

友達とレコーディング

から入りました。

 

ミュージシャンがライブハウスで修行して、バイトで資金ためて、プロデューサーの目に止まってやっとスタートラインに立とうとする、あのレコーディングですよ。

 

ラジカセに空のテープか、お気に入りではないテープを入れて再生ボタンと赤い録音ボタンを同時に押すんです。

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自分の声がスピーカーから出るのが嬉しくて嬉しくて、巻き戻しの面倒さなんて全然苦ではなかったです。今の仕事もその嬉しさの延長です。

 

あと、今でも白紙に自分の音符が染み込んでいくのが嬉しくて、手書き譜も書きます。

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お読みいただきありがとうございました♪

 

 

 

 

Steinberg スタインバーグ DAWソフトウェア CUBASE PRO 9 通常版 CUBASE PRO /R

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