教科書には載せられない作曲家エピソード5選!
本日は、子供は聞いてはいけないオトナの音楽史を。
音楽室に並ぶ作曲家の肖像画。
美しいカツラを召した方々など、高貴な雰囲気が漂い、
「さすが芸術家。きっと人柄も素晴らしく、気品溢れるんだろうな~」
と、思わないでくださいね。
彼ら芸術家も人間。
むしろ、音楽界の偉人たちは人一倍クセのある性格、クセのある人生を過ごしていらっしゃいます。
そのなかには、とても教科書には載せられないコトもたくさんあります。
クラシック作曲家のイメージが少し変わる、選りすぐりの黒歴史5選をお届けいたします!
1.物語の題材にもなった音楽史最大の大事件
カルロ・ジェズアルド/Carlo Gesualdo(1561頃~1613)はナポリ生まれの名門貴族で熱狂的音楽愛好家。
1586年にペスカーラ侯爵令嬢のマリア・ダヴァロスと結婚しますが、結婚して2年たたずに妻が浮気相手を作ってしまいます。時が過ぎたらその関係は誰もが知っていて、ジェズアルドの耳にも入ります。
そして、4年目のある日、音楽史最大の事件がおこります。
ジェズアルドついにブチギレ!
二人がまさにベッドでいちゃこらしている時に乱入、そのままベッドで二人とも惨殺(゜△゜)アワワ
「音楽をしてる間は事件のことをを忘れられる…」
ジェズアルドはマドリガーレ(日本でいう弾き語り)の盛んなフェラッラに行き、次々名作を書きます。
しかし、そこでの再婚はまた失敗。家庭内暴力・別居・うつ病と、破滅の人生となります。
彼の大胆な作曲技術は、後世の作曲家たちを驚かせています。
2.「だって少女が好きなんだもん」
その男性は、30歳になっても、40歳になっても、
60歳を過ぎても…
ストライクゾーンは16歳~17歳。
音楽史を代表する交響曲作家、アントン・ブルックナー/Anton Bruckner(1824-1896)です。
いやあ、16歳なんて、20歳の恋人からのプロポーズでも現実的に考えられず大混乱でしょうに、自分の親より年上からプロポーズを受けるって…
ブルックナー、9人の少女にプロポーズ失敗。でも、ウィーン大学から名誉博士号もらえちゃったもんね。
芸術家らしい奇人です。
3.3本の手を持つ超プレイボーイ
史伝では「○○との関係がこの頃」と、女性関係について書かれるものですが、このハンガリー生まれの作曲家フランツ・リスト/Franz Liszt(1811-1886)は、全て書かれていません。
多いんだもん。
3本の手を持つピアニストと呼ばれるほど、自身の超絶技巧曲を華麗に弾きこなし、さらに甘いマスク。演奏会場の外には若い女性が大行列になっていたとか。
同じくピアノの作曲家ショパン。
彼はジョルジュ・サンドという女流作家と恋愛関係となり、マジョルカ島への愛の逃避行をするという、音楽史によく出てくる有名な話があるのですが、、
リスト「言っときますけど、ショパンにサンドちゃん紹介したの俺ッスから。」
愛人つながりで知り合ったとか。
リストとサンドが関係をもったかは、想像にお任せいたします。
4.禁断すぎる恋
“禁断の恋”って聞きますが、先生と生徒ってイメージしますでしょう。
ヨハネス・ブラームス/Johannes Brahms(1833-1897)の禁断の恋は、本当に禁断。
しかし、ブルックナーを知ったら何が禁断かわからなくなるけど(笑)
ブラームスと恋愛関係になってしまったのは、恩師の妻。
ブラームスは「子供の情景」などで知られるロベルト・シューマンという作曲家に作曲の助言を受けるだけでなく、作曲家として世に広めてもらいました。
身体が弱かったシューマン先生。
「師匠が入院中は僕が奥さんと子供の面倒をみよう!」と、なるのですが、
奥さんのクララは若いし超キレイ。ブラームスもイケメン。
なんかあったでしょう。
シューマンはライン川への投身自殺未遂。
また病院へ運ばれ状態は最悪。死ぬ寸前。
しかし全然見舞いに来ない妻クララとブラームス。
なんかあっ(ry
5.酒!女!博打!
音楽ファンは上の3つのワードでわかりますね。
そう!音楽史の悪童代表ニコロ・パガニーニ/Nicolo Paganini(1782-1840)です。
イタリアのジェノヴァに生まれ、ヴァイオリン弾きの父から手ほどきを受けます。
10代で名ヴァイオリン奏者から教えを請おうとしたけれど「もう教えられるものはない」と断られます。かっちょいい。
それからは自身の手でヴァイオリンの技巧を探っていきます。その名人芸的ヴァイオリン演奏はヨーロッパを魅了。
リストに「俺ピアノのパガニーニになる!」って夢を与えたり、
可哀想なシューマン先生に音楽家への憧れを抱かせたり…
さて…
そんな大事なヴァイオリンを…
賭けの担保にしてしまったり、喧嘩で壊されたり。
また、酒と間違えて劇薬を誤飲したり、牢屋に入ったり、性病にかかったりと。。
本当に忙しい方です。
パガニーニは最近映画も作られて、こんな人物だからストーリー退屈しなかったですよ。
主演のデイヴィット・ギャレット(ヴァイオリニスト)が役ぴったり!
以上、「教科書には載せられない作曲家エピソード5選!」でした!
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