スゴイ演奏会行ってきた!②国際新堀芸術学院
早稲田大学ギタークラブに続いて、演奏会レポート第2弾です。
ここ国際新堀(ニイボリ)芸術学院は僕が講師をしている学校でもあります。
日々、学生たちが超人変人に、そして思いやりをもった社会人に育つことを願い、生徒たちに背中を見せています。
特にギター合奏の分野では世界に指導者を送るなどの実績があります。
学校法人 国際新堀芸術学院 藤沢校|ギター・ヴォーカル等の学べる音楽学校で高等専修・専門学校
僕は楽典・作曲・歴史などの座学が大半で、演奏に関してはほとんど指導していないので、どんな演奏が聴けるのか楽しみに会場へ向かいました。
結果から言うと…
過去最高にハイクオリティな春季定期公演でした!
大ホールで行っていたのが小ホールなったとネガティブな意見もありますが、僕は構わないと思います。
同じ奏者が異なった編成でオーディションを複数通過しておりましたので。少ない奏者たちで1300人キャパが6割埋まるよりも、800人キャパが9割埋まる方がいいですよね。
それでは、さっそく本日のプログラムを。
!!!
プログラムをめくると、謎の紳士の全身写真がドーン!!
「あら…わたし、あやしい講演会に来てしまったのかしら?大変、今日誘ってくれた親友A子ちゃんが変な宗教にハマってたら助けてあげないと!」
ご安心ください。変な宗教ではございません。
本校の学長先生です。
、、にしても、インパクトの強いプログラム。
以降は各教授の挨拶や、学生代表挨拶。
そして33曲に及ぶ曲目解説。
全てのプログラムの奏者、編成、感想は紹介できないので、曲目のみ。
是非、ギター業界の方々もプログラムのリサーチとしてご覧ください。
1.お前が欲しい・・・サティ/畑中
2.高原の踊り・・・ブローウェル
3.朱色の塔・・・アルベニス
4.S-Blues・・・瀬戸輝一
5.オンブラマイフ・・・ヘンデル/百瀬
6.ワンノートサンバ・・・ジョビン/宍戸
7.トッカータ・・・プティ
8.リゴードン・・・ラモー/田口
9.ハヌマン・・・ロドリーゴイガブリエーラ
10.風の荒野~6人の打楽器奏者の為に・・・武藤敏
11.サンバースト・・・ヨーク
12.黒猫のロンド・・・田口尋夢
13.ドラムライン2019・・・ドラム科
14.シンプルソング・・・佐藤弘和
15.海の見える街・・・久石譲/畑中
16.カタロニア奇想曲・・・アルベニス
17.オクトーバー・・・畑中雄大
18.組曲道化師より「ギャロップ」・・・カバレフスキー/畑中
19.ストーム・・・吉田兄弟/太田他
20.アッシャーワルツ・・・コシュキン
21.シンフォニカ・・・畑中雄大
22.小さな想い・・・新堀寛己/いしづか
23.組曲スイーツより「キャンディーワルツ」・・・畑中雄大
24.アンダーグラウンド・・・吉村由利香
25.なごり雪・・・伊藤正三
26.バーデンジャズ組曲よりⅠ.シンプリシタス・・・イルマル
27.ニューシネマパラダイス・・・モリコーネ/寺田
28.リバーダンス・・・ウィーラン/田口
29.幻想曲「竹取物語」・・・畑中雄大
30.陽炎立つ・・・いしづかまさとし
31.長篠・・・いしづかまさとし
32.序曲ポンテフェリーチェ・・・畑中雄大
33.日本の旅情・・・サンルーカル/新堀
ズラ~リ!!
ギター独奏・重奏・合奏、打楽器重奏、歌、ダンス等、バリエーションに富んだ会となりました。
それにしても長い・・・!!学生の舞台経験を磨くのもありますが、同じ奏者が出ているならばもっと少なくてもいいかなと感じました。
まあ、長くしたのは教授たちですけどね!
長時間聴いていられたのは、一生懸命なこと、奏者が楽しんでいると、演奏に傷が少ないことだったと思います。
たっぷり4時間30分!!
有名なオペラ「カルメン」「魔笛」「アイーダ」なども、休憩を入れて3~4時間。
あと、数曲足したら「ニュルンベクのマイスタージンガー(6時間)/ワーグナー」に肩を並べます。
現代人の忙しさ、タブレットで次々曲を仕入れられる手軽さから、音楽は短くなっているのに、時代の流れに逆らいます。
お付き合いいただいたお客様、本当にありがとうございました。今後とも応援をよろしくお願い申し上げます。
もうひとつ、このコンサートのスゴイところは、
さっきまで踊っていた人がギター独奏をやったり、ギター科がドラムに持ち替えたり、ロビーを仕切っていた人が数分後舞台で演奏したり、運送業者と思いきや、新堀音楽教室の先生方であったり。 エンジニア職の才能を発揮する学生も多くいたり、広告などの営業に才能を発揮する学生も多くいたり…
演奏会の裏側まで見ると圧倒されます
「あれ?音楽家ってもっと優雅な世界でなかったかしら?」
いえ、専攻科目の枠を超えてハングリーに突っ走ってます。重ねて、今後とも応援よろしくお願い申し上げます。
以下、プログラムより
DNROKナンバーでは珍しい選曲の「シンフォニカ」(MP3)
余談ですが、プログラム5番、「オンブラマイフ」演奏中に、ふと社会の窓が開いている気がして、確認したら見事に全開でした(外出中ずっと)。
演奏会鑑賞中に気づく事よくありませんか?
曲中にどのタイミングで窓を閉じればよいか探っている畑中をご想像ください。
キャスリーン・バトル(Kathleen Battle) - オンブラ・マイ・フ(Ombra mai fù)
それでは!演奏者の皆様お疲れ様でした♪