畑中雄大の音楽家の為のブログ

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神奈川県の音楽大学・専門学校と初年度学費。専門より音大のほうがいい?

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こんにちは。ちょうど大学の合格発表がおこなわれる時期でしょうか。受験生の皆様、本当にお疲れ様でした!!!

さて、僕の住む神奈川県内に絞って、音楽大学・専門学校、気になる学費を紹介したいと思います。東京はさすがに紹介しきれませんので…

 

その前に、「音大と専門どちらがいいか?」という疑問がありますが、「○○大学卒」「○○に師事」と、やたら履歴書を大事にする日本。履歴書の見栄えをよくしたいならば現状、専門ではなく大学を選ぶ方が良さそうです。専門で教えてる僕としては残念ですが。。

しかし、どんなに道路を整備してもらっても、良い車を与えられても、

ガソリンが入っていなくて、自分でハンドルを動さず、アクセルを踏まない人は、学費と時間がもったいないのでさっさと就職するべきです。

 

そして、中卒だろうがなんだろうが、全ての人にチャンスはあります。利便上、皆履歴書を使いますが、やはり人の心を打つのはエネルギーのある人です。

そして、少子化の流れで、どこも生徒集めに必死ですので、受かったから凄いというわけではなさそうです。

専門学校は願書締め切りになっていても、問い合わせしたら「わかりました、大丈夫ですよ」と、融通が効く場合も多いです。(僕の場合、大学に落ちて浪人確定だったのに、これで現役入学!笑)

 

さて、僕が審査や面接官をやるとして、

ぶっちゃけ学校名とか師事した先生とかどうでもいいです。興味があるのは本人そのものです。

そういうところはポピュラー音楽界の方が先を行っています。音楽業界でこれ言っちゃいけないの?タブーなの??

 

それでは神奈川県の音楽大学・専門学校を紹介!

僕の勝手なイメージも述べますが、真に受けなくても結構です!

 

 

◆昭和音楽大学

www.tosei-showa-music.ac.jp

東京の武蔵野・国立・桐朋・東京に並んで音大と聞いて名前の挙がる学校。

僕の勝手なイメージ、非常に学校らしい音大。学校らしいと言うのは、学生は「教授の公演のチケットを売る従業員」という、音大あるあるが凄すぎたり、出版物に力を入れまくっていたり、フリーダムすぎたり、研究所感が強すぎたり、城のようなキャンパスであったりするのではなく、学校と思わせてくれる学校。2,3階席が半円状の美しいホールをもちます。

◎学費:入学金250,000円,授業料1340,000円,施設費650,000円

 

 

 

◆洗足学園音楽大学

www.senzoku.ac.jp

大学のみならず、小中高・幼稚園まで展開。膨大なイベント量に吹奏楽コンクールの課題曲説明会。入学検定にはWeb割を導入。クラシック・ジャズはもちろん、ロックやバレエ、声優など、音楽界隈で洗足学園株式会社と呼ばれるぐらい集客力に力を入れる学校(関係者の皆様ごめんなさい)。学校ホームページもオシャレで、どんなタイプの学生にも合った素晴らしい内容です。

◎学費:入学金200,000円,授業料1490,000円,施設費500,000円

 

 

◆フェリス女学院大学音楽学部

www.ferris.ac.jp

キリスト系の女子校。フェリスと聞くと「オホホ、わたくし、お花を摘みに行ってまいりますわ♥(くっそー!つけめん大盛りなんて頼むんじゃなかった。マジで腹痛ぇ…さてウンコぶちかましてくっかな)。」ってイメージするのではないでしょうか?

実際、知り合いのフェリス卒のピアノの先生がそんな感じですが、当然僕は女子校の内情に詳しくありません。いまどきお嬢様なんて存在しないの?誰か教えて。

◎学費:入学金200,000円,授業料865,000円,その他472,800円

 

 

 

◆横浜ミュージックスクール

www.yms.ac.jp

 さて、ここから専門学校。横浜ミュージックスクール(YMS)。仕事で何度かお邪魔したことがあるのですが、本当に素敵な先生方々。そして、現役バリバリミュージシャンです。建物は小さいですが、大きな大学で群れに入るよりも、それらの先生の姿や声を至近距離で吸収できると思います。トリマーや美容師さんも、夢を持ったら大学経由ではなく、てっとり早く専門に入りますからね。資格は置いておいて、専門の良さが存分に出ています。メジャーアーティストの舞台サポートも学びの一つ。

◎学費:入学金100,000円,授業料1,090,000円,教材費・学生保険費95,000円

 

 

◆横浜デジタルアーツ専門学校

yda.iwasaki.ac.jp

 東京には、ありとあらゆる分野の専門学校の経営をバリバリやっていて、立派な建造物を一等地にズンズン建てて、思わず「キモッ!(嫉妬)」って言ってしまうような学校がいくつかあります。神奈川でそれに当てはまるのは、学校法人岩崎学園ではないでしょうか?

横浜デジタルアーツ専門学校の母体です。経営のエネルギーがすごい。母体が大きい分、学校のサポートも充実していると思います。面白そうなのはDTM。学生全員にCubaseを入れたPCが支給され、他ソフトも使えるスタジオもあるそう。

 

Steinberg スタインバーグ DAWソフトウェア CUBASE PRO 10 通常版 CUBASE PRO /R

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◎学費:入学金200,000円,授業料581,000円,施設費150,000円,維持費50,000円,学生諸費15,000円,実習費200,000円

 

 

 

◆国際新堀芸術学院

www.niibori-music.com

最後に、僕が講師を務めているコチラ!大学によってオマケ的な存在クラシックギターの教授が多く在籍しており、ギター合奏界をリードしています。音楽教室の運営もしており、卒業後そのまま先生として採用されたり、学校の軽音楽やギター部のコーチとしても多く活躍しています。

音楽芸術学科の他に、高等課程(高卒認定)、第2部(仕事や学校に通いながら・主婦の方が学ぶ)などがあります。

何より素晴らしいのは、競争相手である他校を、同業者のよしみで、また進路に悩む学生の為に、惜しげもなく宣伝する僕のような寛大な人間がいることです。

◎学費:入学金200,000円,授業料460,000円,諸経費320,000円

 

以上、神奈川県内の音楽大学・専門学校と初年度学費でした。



ちなみに、頭で「学校の肩書なんてどうでも」と言いましたが、例外として1校、入っただけで天才認定される学校があります。

 

それは…


東京藝術大学

 

日本最初の音楽学校であり、音楽界の権威と若き天才が集う場所。

コンクールに行っても、やはり芸大生の能力の高さが目立ちます。

 

受験のレベルも、そのへんの音楽大学や私立・国公立大学の芸術学科なら、センター試験だけ替え玉を使えばおそらく楽勝ですが、芸大は合格できる気がしません。

 

2018年の指揮科の試験の聴音(聴いた音を書きとるやつ)

こんな感じです(イメージ)。

 

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正解させようという意思はありません。

 

1次試験・2次試験・3次試験・最終試験と、勝ち進み、エリートとなるか変人となるか廃人となるかが芸大生。ちょっと次元が違います。

 

 

未来を担う学生たちが、学校生活で素晴らしい仲間に出会えることを願います!

 

 

参考資料

音楽大学・学校案内 2019: 短大・高校・専修・大学院

音楽大学・学校案内 2019: 短大・高校・専修・大学院