スゴイ演奏会行ってきた!①早稲田大学ギタークラブ
今日は雑記ブログになります。
僕は主にギター合奏の現場でお仕事させていただいてますが、
おそらくギター合奏の一部の世界でしか名前が売れていません!!
連盟・協会・地域での隔たりはありますが、だからって井の中の蛙ではいかん!と思ったわけでございます。
~畑中反省
さて、「僕がまだ見たことのない、向こうも誰も僕の顔も名前も知らない、面白そうな演奏会はないかなぁ~」と、1か月前に始めたTwitterで、ギターサークルの情報を見ていました。
そこで見つけたのが
早稲田大学ギタークラブ
57年の歴史があるとのこと!
嬉しいことに定期演奏会、
入場無料ですよ!
僕の最も好きな四字熟語。
“入場無料”
フランスに渡るときもまず覚えたのが、
「Entree libre?(入場無料?)」
「C'est gratuit?(タダ?)」
の畑中雄大ですよ。
「よ~し!ステージ作りに、作編曲法、可能性などをたっぷり学びに行こう!!」
と、潜入を決意!
結論から言うと、
素晴らしい演奏会でした!!とても勉強になりました!!(語彙)
中学高校の指導がほとんどでして、大学生がいかに洗練された演奏をするかがわかりました。詳しくは後述します。
さて、会場は江戸川区総合文化センター!僕や仲間たちはお馴染みのホールです!
新小岩駅から会場までの行き方を説明するときに、テレクラの看板を目印に伝えなければならないホールです。
さあ、着きました!(ワクワク)
僕は今日はあくまで潜入ですので、
目立った行動は控えるよう心がけなければなりません。
そして、さらに目立たないために忍者にならなければなりません。
撮って下さった受付のお姉さんありがとう。
さて、気になるプログラムは…
1.「ガリバー旅行記」B.アッペルモント/荒井聡美、島崎奈緒子編
2.「Rhapsody in Blue」G.ガーシュイン/遠藤秀安編
3.「Blue Tango」L.アンダーソン/江部賢一編
4.「いい日旅立ち」谷村信司/加藤繁雄編
5.「Summer」久石譲/平川信行編
6.「愛の挨拶」E.エルガー/大橋正子、Fumitaka Aichi編
7.「Spanish Coffee」F.ミルズ/Yukio Kawara編
8.「Hamsa-Ⅴ.Tunis,Tunisie」R.ディアンス
9.「Take Five」P.Desmond/川島洋介、大野優佳、高崎晃次編
10.「Made in France」B.Lagrene/R.Safhill編
11.「Part of Your World」A.Menken/百瀬賢午編
12.「シンフォニック・ヴァリエーション〈メリーゴーランド+ケイヴ・オブ・マインド〉」久石譲/山田季節編
13.「花宴」百瀬賢午/小林徹編
enc.「サンタが街にやってくる」/
全14曲!!
吹奏楽からクラシック、ポップス・JAZZに映画音楽にオリジナルと、バラエティに富んだプログラム。よくお客様の事が考えられています。
全曲暗譜も素晴らしい!
編曲は想像以上でした!あなどっていました!!お恥ずかしい…
各大学に受け継がれる学生やコーチ編曲による譜面。こりゃあ発掘したら物凄い作品がゴロゴロ出てきそうです!負けてはいられぬ!!!
さあ演奏が始まるぞ!!
その前にアンケートを確認…
な…な…
なんですかこれは!?
お客様に5点満点で点数をつけさせるスタイル。
裏面にもびっしり…
これ、1点だったらへこむぞ!!
素人なのにケチはつけたいお客さんだっているぞ!!
ドMなのか早大生よ!!!
全てのことに得点が必要か早大生よ!!!
ゼエゼエ……
よ、よかろう。
年間10~20回程審査員をやるこの僕が、
審査しようではないか、フハハハ…
まず、1曲目。
「ガリバー旅行記」か…
フハハハ、1曲目と言ったら審査の基準にするため当たり障りない点数を置くのがセオリーだ!!
し、しまった!!
審査基準にする第1曲目に最高点を与えてしまった(゜△゜)!!!なんたるミス!
だって、いきなりアルトギター(※)が超キレイな音で入るし、難易度の高い曲をほぼ無傷の演奏。指揮者から溢れ出る豊かな音楽・ついにこの日を迎えたという気持ち、ビシビシ伝わるんだもの。
それから、音楽の内容も見事!「面白くない」という理由でやたらと強弱法・緩急法をメチャメチャに酷使するやり方は一切なく、曲が一番美しく流れるように、p-mpを奏でていたのが好感!!
音楽中のfも丁寧に置かれ、お見事でした。すごく上手。
次の「Rhapsody in Blue」もお見事!トレモロの技術も素晴らしかったです。
(※)アルトギターはギター合奏で使用される、普通のクラシックギター(プライムギター)より5度音の高いギターです。
アルトギター、プライムギター、バスギター、コントラバスギターを合奏に取り入れていました。
早稲田大学ギタークラブでの呼び方は「特殊ギター」。
「特殊ギター、各種音域ギター、合奏用ギター、ニイボリメソッドギターetc,」
人によって呼び方がいろいろと変わるのですが…
正式名称決めませんか?(笑)
さあ、コンサートレビューに戻りまして、
オープニングの2曲は2,3年生によるハイレベルな演奏。
続いての1年生は、
経験は2,3年生より短いものの、練習熱心さが出ている演奏。
暗譜のクオリティ、ミスの少なさ、素晴らしかったです。
↑「Summer」のこの音符を転ばずに綺麗に弾くってのも、かなり大変なことだと思いますよ。美しい伴奏もお見事!
いつのまにか僕は審査を忘れ(!?)
心から演奏会を味わいました。
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3年生のアンサンブルでやった「Made in France」はテクニックの高さが際立ちました。
あのトップ席の女の子すごかったなあ~
伴奏で生む色彩・リズムの芯・メロディを立てつつリード。メロディになったときの存在感と音の美しさ。
ラストは全学年での演奏、アンコールにクリスマスソング。愛情いっぱいの生きた音楽に拍手鳴りやまず!
有料でもよかったです。チャリティー精神尊敬!
演奏の雰囲気が、今を楽しみ愛しんでいて「本当に良いクラブだなあ」と、
僕が、プロよりも学生の演奏会に好んでいく理由です。
大学ギター合奏、ハマりそうです…
今後も陰ながら応援させていただきます!
(部員様の許可をいただいて掲載しております。)
お読みいただきありがとうございました♪
Jose Ramirez / GUITARRA DEL TIEMPO -Cedar- ホセラミレス クラシックギター ガットギター
楽譜はこちら♪